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定跡書+PCソフト「最強将棋 激指スペシャル」発売
定跡書+PC将棋ソフト「最強将棋 激指スペシャル」
書籍とPC将棋ソフト(CD-ROM)が一組になった、将棋界では珍しい商品が発売された。
最強将棋 激指スペシャル | |
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内容紹介
最強将棋ソフト「激指」と所司七段の定跡百選が合体!!
本商品はPC将棋ソフト「激指9」(2009年12月発売 12,800円税別)と所司和晴七段による書籍「定跡百選」を併せ、お求めやすい価格で発売するものです。
価格は3990円。将棋書籍はたいてい1500円くらいなので、激指9を2500円相当で購入できる価格といえるので、非常にお買い得だ。
単に私が忘れているだけの可能性も高いが、CD付きの将棋本(というべきか、書籍付きのCDというべきか)といえば、コンピュータ将棋関連の書籍(「コンピュータ将棋のアルゴリズム」など)を除けば「将棋倶楽部24万局集」シリーズしか思い当たらない。
最強の棋譜データベース (将棋倶楽部) | |
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「定跡道場」やテレビゲーム機向けを除く本流の最新版は、昨年末に発売された「激指10」(下図)だが、2009年年末に発売された「9」でも実力的に支障がないのは、一度でも最近の将棋ソフトと対戦したことがある方ならば身に染みてご存知だろう。
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100個の定跡を紹介
書籍では、見開き2ページで1つの定跡(戦型)が取り上げられており、合計で100個にもなる。トータルのページ数は、一般的な定跡書と同等。100個もあれば、全戦型をひと通り(いや、100通り)チェックできるといえるだろう。ただしそれぞれたった2ページなので、もちろんそれぞれ深く掘り下げられているわけではなく、さわり程度だ。これを読んで将棋が強くなるわけではない。それでも、これから将棋を始めたい方(指したい方も、観たい方も)や、久々に将棋を再開したい方にとっての良い導入本となるだろう。
将棋を強くなりたい人には、一緒に付いてくる将棋ソフトが役に立つだろう。次の一手や詰め将棋のミニゲームも入っている。
書籍コーナーに配置
この本の前書きで、将棋本とPCソフト(CD-ROM)を一緒にした理由の1つとして「書籍と一緒にすることで書店の将棋書籍コーナーに本製品を設置してもらい、ふだんコンピュータ将棋ソフトに触れない方々にリーチし、お求めやすい価格で提供することで興味を持ってもらう。そして本製品を購入した方々の何割かに、今後最新版のPC将棋ソフトの購入を検討してもらえれば」という内容が述べられている。
この狙いは少なからず成功していると私は思う。何を隠そう私自身が今日書店の将棋コーナーに行ってこの製品のことを知ったのだから。私は本屋や家電量販店によく行くが、PCソフトやTVゲームソフトの販売コーナーに行くことはないので、最近の市販将棋ソフトの実物に触れたのは久々かもしれない。
商用将棋ソフトの良いところは、単に将棋が指せるだけでなく、役に立つミニゲームが付いていたり、企画次第では本製品のように紙媒体も味方に付けられるところだろう。
商売が成り立つことで、頂点を目指す将棋ソフト開発にもより力が注がれることになると思うので、好調な販売となることを祈りたい。
TwitterにPonanzaボット登場
ポナンザ、Twitterに登場
2ヶ月前の話になるが、GPS将棋ボット(@gpsshogi。現在もタイトル戦を中心につぶやき中)、Bonanzaボット(@Bonanza_shogi。1年半つぶやきなし)、大槻将棋ボット(@otsuki_shogi。2年近くつぶやきなし)などに続き、PonanzaボットがTwitterに登場。5月の将棋倶楽部24登場に続き、話題を集めた。
ゆるキャラ・ぽにゃんざぼっと
PonanzaボットはGPS将棋ボットと同様、タイトル戦を中心にネット中継のある対局の形勢判断や指し手予想をつぶやいているのだが、その内容が個性的だ。
[(55)3六銀(47)][後手が歩2枚分有利だよ(-239)] [探索局面数は7億くらいだよ] 25歩28飛(26)88金打96角打95飛(85)34歩78金(88)74角(96)65銀打URL (1012sec)
また探索局面数もつぶやいている。以前は単純に数字だったので桁数がわかりにくかったが、現在は「探索局面数は7億くらいだよ」のようにつぶやくようになり、非常にわかりやすくなった。とともに、探索局面数の驚異的な多さに改めて驚かされた。各つぶやきには局面図のリンクも付いている(「クラウド将棋局面図ジェネレーター」サービスとの連携)。
さらには両対局者が注文したおやつについてもつぶやく。中継ブログから自動で文字列を取得しているのかなんなのかよくわからないが、意味不明なおやつをつぶやくことが多い。が、ゆるさと相まって個人的には気にはならない。
紹介文では「ぽにゃんざ」と名乗り、ころころ変わるアイコンもかわいい。まさに「ゆるキャラ」という表現がぴったりだろう。このようなキャラ作りがしっかりなされていることには好感が持てる。
局面の形勢判断もしてくれる
Ponanzaボットのさらなるユニークな機能としては、局面(テキスト)をPonanzaボットに送るとその局面での形勢判断や指し手予想をしてくれる、というものがある。例えば時系列順に以下のような流れとなる。
@ponanza_shogi ln4gnk/3s4l/p2pb+G1P1/4p2pp/5P3/1P3BSlP/P3G4/1+r2PGK2/+r4NP1L b S4Pgn2p 105
@thirdfilerook 120びょうかんがえてみるねURL
2011-08-06 00:25:57 via ぽにゃんざぼっと to @thirdfilerook
@thirdfilerook [評価値:-1705] 91馬(46)86竜(88)66歩(00)55桂(00)28香(00)47歩(00)55馬(91)55歩(54)47金(57)28杏(26)28玉(38)26香(00)27香(00)27杏(26)
2011-08-06 00:28:00 via ぽにゃんざぼっと to @thirdfilerook
@thirdfilerook ばいばい? 2011/08/06 0:28:16
2011-08-06 00:28:06 via ぽにゃんざぼっと to @thirdfilerook
- 「Kifu for Windows」で調べたい局面を表示し、「編集」−「局面のコピー」−「通常」と選ぶことでKIF形式の局面テキストをクリップボードにコピーする。
- 上述の「クラウド将棋局面図ジェネレーター」を用いてSFEN形式の局面テキストを入手する。
なお後者サービスからそのままTwitterを開いてPonanzaボットへ局面テキストを送る直前のところまで進めることもできる。
さらに便利に、さらにゆるく?
GPS将棋ボット以上にユーザーフレンドリーで便利、そして高機能なPonanzaボット。今後もより使いやすく、わかりやすく、そしておやつ表記の精度が上がることに期待したい。
「ラジオNHK杯将棋トーナメント」のような演出はフラ盤でもできます
「ラジオNHK杯将棋トーナメント」
もう2ヶ月前の話だが、NHKラジオ第1放送のWebサイト「R1 NHKラジオ第1」にて、「復活! 第60回ラジオNHK杯将棋トーナメント決勝戦」という特設ページが設けられた。
棋譜が閲覧できるのはもちろん、開始局面と一手一手の指し手に音声が付いているのが目新しい。2011/05/05にNHKラジオ第一で放送された音声を、指し手に合わせて一手一手切り分けて再生する、という面白い試みだ。記念放送だけあって、米長邦雄会長、渡辺明竜王、佐藤康光九段と解説陣もとても豪華。ラジオ放送の効果的な再利用という意味でもとても優れていると思う。
将棋に限らず、ラジオ放送の音声データの有効活用方法は他にもいろいろあるに違いない。各社手法を模索していることだろう。
フラ盤でも一手一手に音声データの付加が可能
さて、実は上述の「一手一手の指し手に音声を付ける」というのはフラ盤でも可能だ(ただし開始局面には付加できない)。
それなりに機能が充実しているフラ盤の中で、最も無駄なおまけ的意味合いの強いのが本機能だろう。実際に一手一手に解説を付けた棋譜を公開してくださっている方もいる。例えば下記のページ。
この音声は、「棒読みちゃん 〜 音声合成で日本語文章を読み上げるツール」を使って作成なさっているとのこと。なんとも斬新だ。
また、やろうと思えば音楽を流すことも可能だ。手数を空けて音楽を付ければ、その間その音楽が流れる。例えばリレー将棋の棋譜再生において、1手目、21手目、41手目、61手目に各プレーヤーのテーマソングを付けることで、より棋譜再生を楽しむこともできるだろう。
フラ盤への音データの付加方法については、下記ページを参照ください。
ブラウザやPC環境によってはうまく再生されないかもしれません。本機能をご利用にあたっては、サポートが十分にはできない点、あらかじめご了承ください。
日本将棋連盟モバイルのブログパーツがはてなダイアリーに対応
日本将棋連盟モバイルのブログパーツ
将棋ファンにおなじみの「日本将棋連盟モバイル」。遠山雄亮五段が編集長を務め、携帯電話やスマートフォン(現時点ではiPhoneのみ)で、数多くのプロ棋戦をかんたんに観戦できる(その他にも機能多数)すぐれものだ。
この日本将棋連盟モバイルでライブ中継される対局の予定をかんたんに確認できるのが、「日本将棋連盟モバイル ブログパーツ」だ(上記リンク参照)。
「はてなアイデア」にて要望を提出
はてなダイアリーは、セキュリティ上の問題を考慮して、Javascriptを利用したブログパーツの貼り付けを基本的に禁止しており、許可したもののみ貼り付けを可能としてる。そのため、リリースされたばかりの「日本将棋連盟モバイル ブログパーツ」はこれまで貼り付けることはできなかった。
これを許可してもらうには、「はてなアイデア」を用いるなどして要望をはてなの中の人に伝える必要がある。というわけで、私は今からおよそ1ヶ月前に要望を投稿してみたのだった。
詳細な説明は省くが、アイデアがはてなの中の人に届く「要望中」ステータスになるには、1000ポイントが必要だ。私はまず200ポイントを投資し、Twitter上で賛同を呼びかけたところ、数名の方にご協力頂き、わずか半日で1000ポイントに達して「要望中」ステータスにステップアップした。皆さんありがとうございました。
しかし、はてなアイデアのサイトを見ると、そこには本当に数多くの「要望中」やその上の「検討中」ステータスとなっている案件が山積みとなっている。年単位で保留となっている案件もあるようだ。採用されるまでに長い期間がかかるに違いない。「果報は寝て待て」というわけで、あとは気長に待っていた。
はてなダイアリーに対応
すると先日、はてなから「対応しました」とのお知らせメールが届いた。
「Facebook Like Box」、「Twitter フォローボタン」、「ネットで発見!!たまごっち 公式ホームページ|たまごっち占い|」(なんだか懐かしい)などのそうそうたる顔ぶれと並んで、「日本将棋連盟モバイル ブログパーツ」がはてなダイアリーに対応したのだった。要望からわずか1ヶ月での対応。昨今巷でささやかれている将棋ブーム(本当に数多くのメディアで取り上げられるようになったものだ)がはてなの中の人の目にとまり、対応予定の案件の中での優先順位を挙げてくれたのかもしれない。
そして実際に貼り付けられるようになっていた。右端にこのブログパーツが貼ってあるのが確認できると思う。
このブログパーツが、ネット中継を盛り上げる一助になればいいなと思う。はてなダイアリーで将棋関連ブログを運営している方も、興味があったらどうぞ。