将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

//移転しました。

「三間飛車のひとくちメモ」を移転しました【2017年8月更新】

2011年10月 引っ越し完了(旧館)

「三間飛車のひとくちメモ」の移転作業が完了しました。同サイト内にあった「フラ盤のページ」などもすべて移転しています。見た目は全く変えていません。

2017年8月 再移転しました

「三間飛車のひとくちメモ」を再移転しました。

戦法ごとのひとくちメモの記事を、順次旧館から新館に移行中です。
ただし、フラ盤、チェスクロイドのページは移行せずそのまま残す予定です。
戦法ごとのひとくちメモの記事を新館にすべて移行し終わった後は、「三間飛車のひとくちメモ 旧館」という名称を見直すかもしれません。

新館は「はてなブログ」を利用

新館は、この「将棋の神様〜0と1の世界〜」と同じく、「はてなブログ」を利用しました。
hatenablog.com

旧館は「ジオシティーズ」を利用

ホームページサービス「Yahoo!ジオシティーズ」を利用しました。

「勝手に将棋アンテナ」運用終了

将棋ファンに馴染みの深かった「勝手に将棋アンテナ」が、設置元の「I know.」のサービス提供終了に伴い9月30日をもって運用終了した。


2004年10月から7年近くにわたって運用してきた勝手に将棋アンテナを、2011年9月30日をもって終了します。これは、アンテナの運営元が無期限休止を発表したためです。どのくらいの数の方々にご利用いただいていたのかわかりませんが、10月以降は別のサービスをご検討ください。
(中略)
アンテナという仕組み自体も、Feedが出てきてTwitterが出てきてという中で完全に過去のものになった感があります。とはいえ、新聞社のページなどの更新を把握するには、いまだにもっとも手軽なツールかもしれませんので、やはり残念です。
今風の言葉でいえば、「フィード(または特定のサイト)のキュレーション」がアンテナ、「1つ1つのパーマリンクのキュレーション」がTwitter、といったところだろうか。
前者は森の中でおすすめの木を紹介するサービス。基本的に木を紹介しておしまい。
後者は森の中でおすすめの葉っぱを紹介するサービス。何と言っても数が多く、葉っぱがどんどん生えてきて投稿が永遠に枯渇することがない。
前者もそれなりに需要があったと思うが、投稿者以外は閲覧するのみなので、盛り上がっている様子が見えない。マネタイズに結びつかず終了といったところか。

このブログも「勝手に将棋アンテナ」に登録していただいており、アンテナ経由のアクセスも数多くあった。とても残念だ。余談だが、同様のサービスである「はてなアンテナ」に移転することはできないのだろうか?

AAA! CAFE - 無料ホームページサービス」や「I know.」だけでなく、最近はWebサービス提供終了のニュースが目立つ気がする。Googleも先日10個のサービス提供終了を発表した。

私はこれらのうち「Google Notebook」を利用していたのだが、とりあえず「Google Docs」に移転した。
今年はWebサービスが淘汰される1つの区切りの年なのかもしれない。

「三間飛車のひとくちメモ」を移転します

「フラ盤のページ」も移転します

「三間飛車のひとくちメモ」を設置していた「AAA! CAFE - 無料ホームページサービス」が12月1日をもってサービス提供を終了してしまうということなので、「三間飛車のひとくちメモ」、およびその中で運営していた「フラ盤のページ」を別のホームページサービスに移転します。

移転完了次第またお知らせします。
→移転しました。

fireworks.hatenablog.jp

定跡書+PCソフト「最強将棋 激指スペシャル」発売

定跡書+PC将棋ソフト「最強将棋 激指スペシャル」

書籍とPC将棋ソフト(CD-ROM)が一組になった、将棋界では珍しい商品が発売された。

最強将棋 激指スペシャル
最強将棋 激指スペシャル激指プロジェクト

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内容紹介

最強将棋ソフト「激指」と所司七段の定跡百選が合体!!
本商品はPC将棋ソフト「激指9」(2009年12月発売 12,800円税別)と所司和晴七段による書籍「定跡百選」を併せ、お求めやすい価格で発売するものです。

価格は3990円。将棋書籍はたいてい1500円くらいなので、激指9を2500円相当で購入できる価格といえるので、非常にお買い得だ。
単に私が忘れているだけの可能性も高いが、CD付きの将棋本(というべきか、書籍付きのCDというべきか)といえば、コンピュータ将棋関連の書籍(「コンピュータ将棋のアルゴリズム」など)を除けば「将棋倶楽部24万局集」シリーズしか思い当たらない。

最強の棋譜データベース (将棋倶楽部)
最強の棋譜データベース (将棋倶楽部)久米 宏

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「定跡道場」やテレビゲーム機向けを除く本流の最新版は、昨年末に発売された「激指10」(下図)だが、2009年年末に発売された「9」でも実力的に支障がないのは、一度でも最近の将棋ソフトと対戦したことがある方ならば身に染みてご存知だろう。

将棋ワールドチャンピオン 激指10 優勝記念版将棋ワールドチャンピオン 激指10 優勝記念版

激指 定跡道場2 優勝記念版 初段になるための将棋勉強法 久保の石田流 寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス) 羽生VS森内百番指し

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100個の定跡を紹介

書籍では、見開き2ページで1つの定跡(戦型)が取り上げられており、合計で100個にもなる。トータルのページ数は、一般的な定跡書と同等。100個もあれば、全戦型をひと通り(いや、100通り)チェックできるといえるだろう。ただしそれぞれたった2ページなので、もちろんそれぞれ深く掘り下げられているわけではなく、さわり程度だ。これを読んで将棋が強くなるわけではない。それでも、これから将棋を始めたい方(指したい方も、観たい方も)や、久々に将棋を再開したい方にとっての良い導入本となるだろう。

将棋を強くなりたい人には、一緒に付いてくる将棋ソフトが役に立つだろう。次の一手や詰め将棋のミニゲームも入っている。

書籍コーナーに配置

この本の前書きで、将棋本とPCソフト(CD-ROM)を一緒にした理由の1つとして「書籍と一緒にすることで書店の将棋書籍コーナーに本製品を設置してもらい、ふだんコンピュータ将棋ソフトに触れない方々にリーチし、お求めやすい価格で提供することで興味を持ってもらう。そして本製品を購入した方々の何割かに、今後最新版のPC将棋ソフトの購入を検討してもらえれば」という内容が述べられている。
この狙いは少なからず成功していると私は思う。何を隠そう私自身が今日書店の将棋コーナーに行ってこの製品のことを知ったのだから。私は本屋や家電量販店によく行くが、PCソフトやTVゲームソフトの販売コーナーに行くことはないので、最近の市販将棋ソフトの実物に触れたのは久々かもしれない。

商用将棋ソフトの良いところは、単に将棋が指せるだけでなく、役に立つミニゲームが付いていたり、企画次第では本製品のように紙媒体も味方に付けられるところだろう。
商売が成り立つことで、頂点を目指す将棋ソフト開発にもより力が注がれることになると思うので、好調な販売となることを祈りたい。

TwitterにPonanzaボット登場

ポナンザ、Twitterに登場

2ヶ月前の話になるが、GPS将棋ボット(@gpsshogi。現在もタイトル戦を中心につぶやき中)、Bonanzaボット(@Bonanza_shogi。1年半つぶやきなし)、大槻将棋ボット(@otsuki_shogi。2年近くつぶやきなし)などに続き、PonanzaボットがTwitterに登場。5月の将棋倶楽部24登場に続き、話題を集めた。

ゆるキャラ・ぽにゃんざぼっと

PonanzaボットはGPS将棋ボットと同様、タイトル戦を中心にネット中継のある対局の形勢判断や指し手予想をつぶやいているのだが、その内容が個性的だ。

数値での局面の良し悪しの他に、「後手が歩2枚分有利だよ」と駒の価値に置き換えて形勢を評価していて(歩1枚が100点扱い)、数値による形勢差の度合いがわからないユーザーに配慮している*1
また探索局面数もつぶやいている。以前は単純に数字だったので桁数がわかりにくかったが、現在は「探索局面数は7億くらいだよ」のようにつぶやくようになり、非常にわかりやすくなった。とともに、探索局面数の驚異的な多さに改めて驚かされた。各つぶやきには局面図のリンクも付いている(「クラウド将棋局面図ジェネレーター」サービスとの連携)。
さらには両対局者が注文したおやつについてもつぶやく。中継ブログから自動で文字列を取得しているのかなんなのかよくわからないが、意味不明なおやつをつぶやくことが多い。が、ゆるさと相まって個人的には気にはならない。
紹介文では「ぽにゃんざ」と名乗り、ころころ変わるアイコンもかわいい。まさに「ゆるキャラ」という表現がぴったりだろう。このようなキャラ作りがしっかりなされていることには好感が持てる。

局面の形勢判断もしてくれる

Ponanzaボットのさらなるユニークな機能としては、局面(テキスト)をPonanzaボットに送るとその局面での形勢判断や指し手予想をしてくれる、というものがある。例えば時系列順に以下のような流れとなる。

わずか120秒で回答してくれる(2011/08時点)。それでもその精度への信頼度は折り紙付きといえるだろう。局面の指定が、馴染みのないSFEN形式なのでなかなか質問し辛いところがある*2が、例えば以下のような手順でSFEN形式の局面を生成するとよいだろう(他にもっと便利な方法があったら教えてください)。

なお後者サービスからそのままTwitterを開いてPonanzaボットへ局面テキストを送る直前のところまで進めることもできる。

さらに便利に、さらにゆるく?

GPS将棋ボット以上にユーザーフレンドリーで便利、そして高機能なPonanzaボット。今後もより使いやすく、わかりやすく、そしておやつ表記の精度が上がることに期待したい。

*1:ただし形勢が離れた局面で「先手が歩17枚分有利だよ」のようにつぶやくことがあるのだが、これはちょっとわかりにくいと思う。「金一枚分有利」「大駒一枚分有利」のように価値の高い駒に置き換えた方がわかりやすいだろう。

*2:とはいっても、CSA形式の局面だと改行の表現や文字数の関係で使えないのかな。