将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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後手番猫だまし戦法、メジャー化

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2008/02/09のエントリーで紹介した、「後手番猫だまし戦法(2手目△3二飛戦法)」。最近発売された、「将棋世界」2008年4月号で、この「2手目△3二飛戦法」の緊急講座(長岡裕也先生解説)が6ページにもわたって組まれている。

上記エントリーにて、自分なりに研究し簡単に解説してみたわけだが、解説した部分はすべて正着手順だった(素直にうれしい)。ただし私の解説した範囲は、ごくわずかな変化に過ぎないことを思い知らされた。この緊急講座では、△4七角成▲4八飛△4六歩の後の詳しい解説や、ずっと戻って2手目△3二飛に対し▲9六歩(遠大な構想あり)など、膨大で細かい変化が詳細に述べられている。興味ある方、指してみたい方は必読。
なお、2008/02/09の朝日オープン戦準決勝、丸山−羽生戦もこの戦型。初手から▲7六歩△3二飛▲9六歩△6二玉▲9五歩△7二玉▲6八玉、という展開だった。

完全にメジャー戦法になってしまった。「猫だまし」というネーミングが流行るとうれしいのだが。難しいかな。かなり的を射たネーミングだと思うけど。(ネーミング由来・・・「猫だまし戦法講座 -第1章 第1節-」参照。)


2008/03/07追記:
調べていたところ、「週刊将棋」今週号(3月5日号)にも本特集が組まれたようだ。
「週刊将棋 ONLINE」
上記ページの「今週号のラインナップ」から抜粋↓

【緊急特集】2手目△3二飛ってなんだ?
昨年末から現れだした後手いきなり三間飛車の意味を村山新人王が解説

「後手いきなり三間飛車」という名称で紹介されている。まあわかりやすいし、最近の戦法名命名の流行に沿っている(「ゴキゲン」「ワンパク」など4文字が多い)ので、これが定着するかもしれない。またはカタカナで「イキナリ三間飛車」となるか。・・・しかし記事で「後手はイキナリ三間飛車を採用。」と書かれてもかなり違和感があるような・・・


2008/03/07再追記:
早速購入して読んでみた。充実度は将棋世界のほうが断然高く、週刊将棋で取り上げられている内容はすべて将棋世界に載っていると言えるかもしれない。ただし、週刊将棋のほうは2号連続掲載のうちの第1回で、来週号にもこの「いきなり三間」の解説があるとのこと。来週号も買わざるを得ない(^^;。

2008/03/12再追記:
2008年3月12日のエントリーに、本戦法について追記した。