「将棋CGA」について少しだけ考えてみる
「CGA(Consumer-Generated Ad)」とは
こういった話は、企業CMやビジネスに絡めたものでなくても、将棋などの「文化」を普及させる目的に適用しても当然良いだろう。
KNN(KandaNewsNetwork,Inc.)の神田敏晶氏がコーディネータを務める「テレビとネットの近未来カンファレンス」。第13回となる今回のテーマは、「CGA(Consumer-Generated Ad)」。ユーザー参加型のネット動画サイトなどを活用し、消費者自身や一般クリエイターが企業CMを制作・公開するという潮流だ。
「NHK杯」+「サイバーパンク」=「将棋アワー」
将棋の普及目的では無いけれども、将棋を題材とした面白い動画があることを知った。
初めて聞いた(もしくは聞いたことがあったけど忘れていた)。実際動画(以下の通り)を観てみたが、とても面白かった。『将棋アワー』という NHK 杯将棋トーナメントのパロディ映像作品が記憶にある人も多いのではないだろうか。初めて聞いた、という方は以下の記事を読んで欲しい。
ただ、将棋を知らない方や、NHK杯を観たことのない方には、棋譜の可笑しさ、微妙に外れたオープニングテーマなど、その面白さを十分堪能できないかもしれない。もったいない。
「将棋CGA」提案一例
将棋を知らない方へ将棋をアピールする動画を作る場合は、一般に流行している話題やネタを題材に、核を将棋に置き換えたパロディコンテンツを作ってみる、というアプローチの順番もよいだろう。元が漫画である「ハチワンダイバー」を実際のプロ棋士が演じた、「BIGLOBEストリーム」「将棋ニュースプラス」上の実写ドラマには度肝を抜かれたものだ。といっても「ハチワンダイバー」自体が将棋漫画であるため、原作もそのパロディコンテンツもほとんど将棋ファンの内輪にしか伝わらないのだが。
「将棋アワー」は、「NHK杯」に「ロボコップ」要素を取り入れてパロディ化したものにあたる。私の提案したアプローチはすなわち、「ロボコップ」映画の映像、世界観、舞台をベースに、ロボコップに将棋を指させる、または羽生名人を登場させてバトルさせるようなパロディ映像を作成することにあたる。この映像は、メカものSF映画好きにリーチすることができるだろう。