将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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将棋書籍

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「東大将棋ブックス 中飛車道場 第三巻」の前書きを読んでいて、驚いた。「中飛車道場」は第三巻まででひと休みし(「ゴキゲン中飛車」における現在までの定跡を一通り網羅したからだろう)、なんと次は「三間飛車道場」が発刊されるらしい。
三間飛車は特別人気もなく(笑)、ネタもないし出ることはないと思っていたのだが、いよいよ出ますか。出すからには二巻は出るのだろうか(「矢倉急戦道場」のように一巻だけもあり得る)。一応予測してみよう。
順不同で、

  • 急戦編
  • 持久戦編
  • 石田流編
以上。普通すぎる予測だ。もう少し詳細に考えてみる。
急戦編として、左銀と右桂の移動すら省いた超急戦型(「コーヤン流三間飛車の極意・急戦編」「振り飛車破り超急戦ガイド」等参照)だけで一巻分埋めるのは無理だと思うので、オーソドックスな▲5七銀左+▲3七桂+▲4六歩型急戦も合わせて紹介されることになるか。持久戦編としては、対居飛車穴熊、対左美濃に対するコーヤン流(真部流)だけで一巻分埋まるだろうか。最後に石田流編は、居飛車側の急戦対策(棒金)、持久戦対策(居飛穴)を織り交ぜた形か。
おそらく全く当たらないだろう(笑)。それは別として、自分の心情としては三間飛車道場の発刊は特にうれしくはない。定跡によってガチガチに縛られたくないが、出てしまったらとりあえず目を通さざるを得ないからだ。久々に将棋倶楽部24に行ったらいきなり相手に「振り飛車破り超急戦ガイド」通りに指されてしまう、ハイスピード情報化社会のこのご時世である(途中で変化して返り討ちにしたが)。そして大きな疑問。はたして各戦型において、三間飛車側は本当に十分に戦えるのだろうか(笑)?