将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

「将棋世界」がiPad向け電子書籍に

将棋世界」、電子書籍

将棋ファンにおなじみの月刊誌「将棋世界」が、iPad向け電子書籍になるとのこと。
2010/10/17のエントリー「『将棋を世界に広める会』創立15周年記念シンポジウムに行ってきた(2)」に書いたように、このイベントにて青野照市九段が「将棋世界電子書籍化を進めている。」と語っていて、これは非常にうれしいことだと感じていたのだが、まさかこんなに早い時期に正式発表があるとは思ってもみなかった。

将棋世界 2011年 01月号 [雑誌]
将棋世界 2011年 01月号 [雑誌]
毎日コミュニケーションズ 2010-12-03
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発行元の日本将棋連盟は8日、東京・将棋会館で会見を開き、iPadアプリ版『将棋世界』を9日よりApp Storeで販売すると発表した。誌面で将棋図面が動くなど、電子書籍ならではの仕掛けが盛り込まれている。


これは画期的だ。記事にあるように、棋譜再生が手軽にできたり、ズームできたりする機能は、将棋ファンになるための敷居を下げたり、年配の方が将棋雑誌を読みやすくなったりする効果を生み出すだろう。またなにより、サイズは小さいものの厚みがある(読み応え十分)将棋世界が、本棚を占有(下図参照。本当に参る)することがなくなる。これは非常にうれしい。

ついでに、新たに再編集して電子書籍化する必要はあるが、過去の将棋世界も配信してはどうだろうか。ただし価格設定は難しい。少々内容が古くても、新しい将棋ファンにとっては過去の歴史を知りたい需要はあるかもしれないし、作る側としては再編集の手間もかかっているので、新刊と同程度の価格でもいいかもしれない。

iOS4.3の定期購読システム(見込み)で、雑誌購読はもっと便利になる

料金システムは、記事によると以下のようになっている。

iPad将棋世界はアプリ内課金方式を採用。価格はリーダー本体が230円、アプリ上で購入する誌面データが1号600円(紙媒体は750円)。
12月9日からリリース開始予定のiPadアプリ版将棋世界には「将棋世界12月号」のデータが含まれる(アプリ込みで230円)。
2011年1月以降は、毎月3日の紙媒体発売後、アップルの承認が下り次第配信していく。

このシステム、すなわち毎号毎号ユーザーが明示的に購入するシステムは、今のiOS(バージョン4.2)ではしかたがない(定期購読システムにはできない)。
このシステムは、ユーザーにとっては毎号購入手続きをするのが面倒臭いと感じるだろうし、出版社にとっては最初に購入したユーザーを繋ぎとめる力が弱く、どちらにとってもうれしくない。この料金体系は、現在の「日本将棋連盟モバイル」についてもあてはまる。

事実、私自身は、iPhone向け日本将棋連盟モバイルを最初の月に入金し観ていたが、結局あまり落ち着いて長時間観ることができず、不要だと判断し2ヶ月目の現在、入金をしていない(ごめんなさい)。もし自動的にアカウントから引き落とされるシステムだとしたら、ものぐさな私の場合、「まあたまに観ればよいか」と解約せずにいる可能性が高い。


しかし、iOS4.3からは定期購読システムが追加になる見込みだ。


肝心の新機能は、サブスクリプション関連の機能が追加されるとのことである。
これは、アプリの新しい課金方式であり、定期購読が可能になるという。例えば、購読料を月額課金にできるのであろう。

このシステムが始まった場合、「将棋世界」も「日本将棋連盟モバイル」も、すぐさま定期購読システムを導入すべきだろう。
というか、これは将棋界に限った話ではない。定期購読システムが始まれば、多くの週刊・月刊雑誌が、iPad向け雑誌販売に殺到することになるかもしれない。