将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

対局時計「ザ・名人戦 DIT-40」の基本的な使い方

GAME CLOCK 「THE MEIJINSEN」

2008/11/24のエントリー「対局時計(チェスクロック)について、一言物申す」にて、対局時計「ザ・名人戦 DIT-40」の値段の高さについて言及した。
あれを書いた時点では私は対局時計を持っていなかったのだが、その後の旧友らとの将棋合宿(というか飲み合宿というか)で対局時計が不足し、少し残念な思いをしたこともあり、合宿後に購入した。

シチズン対局時計 ザ・名人戦 DIT-40は、音声による読み上げ機能が加わって、分かりやすさと臨場感がさらに増しました。 音声は、日本語だけでなく中国語、韓国語、英語で読み上げができ、国際的な対局ができます。 ゲームモードは、囲碁・連珠・将棋・オセロ・バックギャモン・チェス・シャンチー・チャンギ、世界各国のボードゲームの様々なルールに対応しています。

2010/01/28のエントリー「iPadで将棋は指しやすいのか」に載せた写真に写っているのがそれだ。

豊富な機能

値段には不満があるが、機能の充実ぶりは素晴らしい(使いこなせるかどうかは別として)。例えば持ち時間設定として以下のルールの中から選べる。

ルール ルール説明
1. 切れ負け 持ち時間が切れたら終了。
2. 秒読み 持ち時間が切れた後、一手ごとの秒読み。
3. フィッシャー 持ち時間が切れたら終了。
ただし着手ごとに一定時間が加算される。
4. カナダ式 持ち時間が切れた後、規定手数ごとに規定時間が繰り返される。
5. シャンチー国際 持ち時間内に規定手数をクリアした後、一手ごとの秒読み。
その他様々な機能については、「対局時計 ザ・名人戦 DIT-40 |シチズンTIC株式会社」を参照いただきたい。

基本的なルールの設定方法

さて、日本の将棋ファンにとって、上述のルールのうち最も利用するのはルール1とルール2だろう。それぞれの設定方法を、覚え書きとして載せておきたい。

ルール1の設定方法
  1. 「TIME」ボタンを押し、アイコン1を選択。
  2. ジョグダイヤルを回し、0〜99時間までの設定したい持ち時間でジョグダイヤルを押す。(ジョグダイヤルが押せる、というのがはじめ結構盲点になる。)
  3. ジョグダイヤルを回し、0〜59分までの設定したい持ち時間でジョグダイヤルを押す。

以上で設定完了。

ルール2の設定方法
  1. 「TIME」ボタンを押し、アイコン2を選択。
  2. ジョグダイヤルを回し、0〜99時間までの設定したい持ち時間でジョグダイヤルを押す。
  3. ジョグダイヤルを回し、0〜59分までの設定したい持ち時間でジョグダイヤルを押す。
  4. ジョグダイヤルを回し、1〜60秒までの設定したい秒読み時間でジョグダイヤルを押す。
  5. ジョグダイヤルを回し、1〜99回までの設定したい秒読み回数でジョグダイヤルを押す。(ここでいう「秒読み回数」とは、NHK杯将棋トーナメントルールでおなじみの「考慮時間」のことだ。)

以上で設定完了。


また、新規対局を始めるときに戸惑ってしまうことがあるので、これも覚え書きしておこう。

対局終了後(一方の持ち時間が切れた状態)から新規対局を始めたい場合
  1. 「CANCEL」ボタンを押す。

以上。

現在の対局を中断して新規対局を始めたい場合
  1. 「PAUSE」ボタンを押し、時計のカウントを止める。(対局終了状態になったわけではない。)
  2. 「CANCEL」ボタンを2〜3秒間押し続ける。(これがわからず、電池の抜き挿しをして強制リセットをかけてしまうことがしばしば。)

以上。

対局時計を用いた対局のススメ

ネット対局では、時間のカウントはもちろん自動で行ってくれるので、対局時計なんて必要ない。
一方でリアル対局では、わざわざ自分で対局時計をたたかないといけない。ただ、これが結構面白い。相手を威圧したり挑発したりするために強くたたいてみせたり、あるいは自信のない振りをして弱くたたいてみせたり。切れ負け将棋で時間が切迫し、もはや最善手を指すことよりもより速く着手して時計をたたくことが目的となってみたり*1
相手が対局時計を押し忘れたとき、正直に教えてあげるか、あるいは気付かぬ振りをするか、「1人心理戦」が始まる。


将棋大会であれば全局に対局時計が付くのは間違いないと思うが、街の将棋道場や将棋教室では必ずあるとは言い切れない*2。そのため確実ではないが、ネットでしか対局経験のない方は、対局時計を用いた対局のために、街道場や将棋教室に一度繰り出してみることをおすすめしたい。またはもちろん、友人と会って対局するのもよいだろう。

2010/03/14 追記

ご紹介ありがとうございます。

*1:このとき、対局時計に近いほうの端攻めの応酬になったり、「王手ラッシュ」や「こっそり王手」で相手の受け間違いや王手放置を狙ったりする。もはや将棋ではない。冷静さと情熱を兼ね備える必要があるバイアスロンに近い?

*2:その場合、持ち時間は相手との阿吽の呼吸となる。これはこれで人間味があって面白い。