将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

第55回NHK杯 2回戦 ▲石川陽生六段VS△丸山忠久九段 続き

2005/08/13のダイアリーで紹介した、第55回NHK杯2回戦、▲石川陽生六段VS△丸山忠久九段戦。この対局の解説が、NHK将棋講座 テキスト2005年10月号で取り上げられていたので、少し紹介させていただく。

まず第1図から、▲6六飛△5三銀!▲6四歩△同銀▲6八飛△5二金左!(第2図)と進行。この辺りの手順は、前回も述べた。最後の△5二金は、右ではなく、左である。右だと、▲7一角の隙が生じる。本譜の進行は、後手・丸山先生の△5三銀〜△5二金が力強い構想。先手の左銀が立ち遅れていることもあり、十分成立しているようで、第2図では後手良し。▲6六飛のところでは、先に▲6四歩と取り込み、以下▲6六飛△6三歩と進めておくほうが先手としては勝ったようだ。

さて第2図から、▲7七銀△7五銀▲5六歩のところで△7九角が悪手。▲5七角(第3図)が好手で、以下△6八角成▲同金△6四銀引に▲6六角!が味の良い構想となり先手良し。
△7九角が見えるので▲5六歩は一見指しにくく、読み飛ばしやすい。普通は▲4六歩〜▲3六歩と指してしまいそうだ(これはこれで悪いながらも一局)。さすがである。本譜は△7九角が急ぎすぎで、とりあえず△8五歩を入れておけば後手が優勢を維持できたようだ。

終盤、石川先生に一手ばったりの悪手が出てあっという間に終わってしまったが、内容的には華麗な競り合いが繰り広げられ、見ごたえのある将棋だった。