将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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「新相振り革命」書評

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新相振り革命―相振り飛車の教科書 (MYCOM将棋文庫SP)
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毎日コミュニケーションズ 2004-11
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遅ればせながら、「新相振り革命」(MYCOM将棋文庫SP)を購入。目次は以下のとおり。

  • 振り飛車の基本

  • 第1部 研究編
    • 第1章 相三間飛車
    • 第2章 後手△3三角戦法
    • 第3章 先手向かい飛車+美濃
    • 第4章 向かい飛車VS三間飛車
  • 第2部 実践編 (実戦譜4局)
  • 解説
難易度は高いが、うまくまとめられている。しかも値段が安い(800円)。優秀だと思う。特に「相振り飛車の基本」は相振り序盤(駒組み)の基礎知識、予備知識が短く簡潔にまとめられている。是非一読をお勧めする。前著「相振り革命」と併せて読むと、より一層勉強になるはずだ。
ただし本著には、近年流行り(だと私は感じる)の四間飛車型についての解説は無い。それは、本著が2000年に刊行された書籍を文庫化したものだからだ。その当時は四間飛車は優秀ではないと考えられていた(その理由は「相振り飛車の基本」で述べられている)。とはいえ、古いからといって本著の解説手順が色あせていることは無いと思う。これらの戦型は、現在でも依然として採用され続けており、必須の知識だろう。
なお書籍最後の「解説」で、古作 登氏が「相振り革命」シリーズ3冊目の刊行を匂わせている。こちらも楽しみに待つとしよう。