「石田流新定跡」
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つい先日、東大将棋ブックス「石田流道場」(この書籍に対する私の感想は2004/12/21のダイアリーおよび2005/01/04のダイアリー参照)が発売されたばかりだが、今度は創元社から、「決定版 石田流新定跡」が発売された。
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筆者は鈴木大介先生。3章構成で、
となっている。第1章の超急戦編とは、初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7四歩!?と進める、最近話題の例の変化のことである(ちなみにこの変化は、「石田流道場」では居飛車有利の結論)。第2章は、対△7二飛と対棒金。第3章は居飛車穴熊に対する戦術として、ダイヤモンド美濃にがっちり組んでから戦う手順と、▲7六飛・▲7七角型から速攻を仕掛けていく手順の2つが取り上げられている。どの戦型も石田流側が良くなるように書かれているが、これが公平性に欠く(石田流側に都合の良い手順しか紹介していない)ためなのか、実際に石田流側が作戦勝ちのためなのかは定かではない。とにかく、石田流党ならば必読だろう。