将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

「東大将棋ブックス 石田流道場」書評続き

石田流道場 (東大将棋ブックス)
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前回の続き。前回、「P38〜P39のところで1つ疑問が。」と書いた疑問点とは、

  • P38の第2図で「△5四角は時期尚早(以下▲6五歩△同歩▲5六銀△6四銀に▲4六角の反撃があるため)」としておきながら、なぜ△5二金▲4六歩と進めたP39の第3図で△5四角とする手を解説していないのか(このタイミングなら▲4六角の反撃はない)
ということだった。この△5四角の筋は、どの石田流の定跡書でもあまり述べられていないが、個人的には升田式石田流側を持っていて結構いやな筋である。数行でいいので解説しておいてほしかった。
さて、回答としては、△5二金と上がっていて7筋への金の応援が効かないから石田流側問題なし、ということなのだろうか?具体的には第3図から△5四角▲6五歩△同歩▲5六銀△6四銀に▲7四歩。もしくは第3図から△5四角▲6五歩△同歩のところで▲5五角。次の▲7四歩が狙い。以下△8四飛▲5六銀△6四銀▲同角△同飛▲5五銀(打)は先手良しか。

他に、豪快な誤植を見つけた。P118〜P156は、「第三章 8四歩型」に属する部分(初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7四歩!)で、ページ上部の表記は「8四歩型 △8五歩に▲7四歩」であるべき。だが、実際には「6六歩型 △8五歩に▲7四歩」と表記されている。「6六歩型」は第四章だ。はじめ、ページをめくっていて混乱してしまった。
私の所有している書籍は第1刷で、第2刷からは当然直してあるはず。なんでこんな初歩的な誤植をしたのかよくわからないが、大きなところまで校正がいき届かないのであれば、形勢判断マークなんて付けてる場合じゃないですよ、ということだ。