将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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続々・次の一手初段コース

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1/15のコラムでは、終盤・必死問題系の「次の一手初段コース」における勝率グラフを書いてみた。相手は神と仮定してある場合である。
では、先後同じ棋力同士で、問題図の局面から対局を始めると、あのグラフはどうなるだろう?まず言えるのは、アマ初段以上同士の対局では、先手も後手も普通に正解がわかっているので、グラフに変わりはないだろう。
初段以下同士の対局ではどうなるだろうか。終盤・必死問題系の「次の一手初段コース」では、後手側は寄せが明快である(大抵、と金が寄ると明快な必死がかかる問題が多い)。なので、先手側が読み切って正解手を放たない限り、後手が勝つと思われる。若干後手も間違える可能性があるので、先手勝率が少し上がるであろう。
ここまではまあいい。神同士の戦いと同様、ある意味未知の領域であるのだが、将棋の超初心者(駒の動き方をかろうじて把握している程度)同士の対局の場合はどうなる??おそらく、あの局面を終盤とは認識しない。とりあえずなんとなく駒を動かすだけなので、問題図から普通に一局の将棋が始まる。したがって、先手にも十分勝つ可能性があり、レーティングが0に近づくにしたがってグラフが50%に向かう(そこまではいかないか)という、意外な形になるのではないだろうか。
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