将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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数学

将棋倶楽部24 月度レーティング十傑の平均R推移 2009年11月時点

比較的安定していた半年間 不定期に行っている、「将棋倶楽部24」の十傑レーティング平均調査。 月度レーティング十傑戦 月度レーティング(月度R)のベスト10です。 その月の対局ポイント30以上の方を対象にしています。 月度レーティング:その月の…

コンピュータ将棋関連の講演会を2つご紹介

いつか紹介しよう考えていたのが10月中頃。気付いたら、あっという間に11月4日になっていた。今更ながら紹介しておこう。 統計数理研究所公開講演会「最強人工ゲームプレーヤーで名人に勝つ!!」 明日11月5日、Bonanzaを開発した保木邦仁氏らが講演する講演…

将棋倶楽部24最高レーティングは、いつ10000点を超えるのか?

pameus氏、24最高レーティング記録を更新 2009/05/27、pameus氏が将棋倶楽部24でレーティングを3151点まで伸ばし、最高レーティング記録を更新した。 これまでの最高記録は、2009/03/28にyomoni-氏が記録した3129点だったので、わずか2ヶ月で22点も記録…

将棋倶楽部24 月度レーティング十傑の平均R推移 2009年3月時点

歴代最高レーティングのグラフも追加 2008/09/06のエントリー「将棋倶楽部24 月度レーティング十傑の平均R推移 2008年8月時点」以来、およそ8ヶ月ぶりに、「将棋倶楽部24」における月度レーティング十傑の平均レーティングをグラフにしてみた。まだ4…

ゲーム理論から見た将棋(3)「08年度公式戦で、初めて後手勝ち越し」

後手勝ち越し 本年度は、まさかの「後手勝ち越し」という現象が起こった。 将棋の2008年度の公式戦は、後手番が勝ち越した。日本将棋連盟が1967年度に統計を取り始めて以来、初めてのケース。主導権を取りやすい先手番が少し有利という状況が40年…

将棋倶楽部24 月度レーティング十傑の平均R推移 2008年8月時点

2007/03/13のエントリー「続々・月度レーティング十傑平均」以来、およそ1年半ぶりに、「将棋倶楽部24」における月度レーティング十傑の平均レーティング推移をグラフにしてみた。データがかなり増えてきたので、傾向がわかりやすく見てとれる。 上昇度が…

「不確実性の経済学入門」が、確率やゲーム理論の勉強になります

遠山雄亮四段のブログで、下記のように述べられている。 ちなみに飲みの席でかなり盛り上がったのがゲーム論と確率論。しかしこれがさっぱりちんぷんかんぷんで(苦笑) 王座戦開幕、その他雑記: 遠山雄亮のファニースペース (「ゲーム論」というのは「ゲー…

<解答編>助言と、悪手と、モンティ・ホール問題と、ロシアンルーレット

2008/07/10のエントリー「助言と、悪手と、モンティ・ホール問題」の解答編。 問題1は、タイトルにあるようにモンティ・ホール問題(モンティホールジレンマ)と呼ばれるもの。 問題2は、特に制限の無い一般的な問題。「ロシアンルーレット」(順番方式)…

助言と、悪手と、モンティ・ホール問題

「助言」に関する問題を、2つ出そう。あなたは、助言をどう活用しますか? 問題1「プロ棋士が話しかけてきた」 優勢をキープしている終盤戦。あなたは、3つの手のうちどれにしようか悩んでいる。 攻める手 守る手 じっと手を渡す手 このうち、1つだけ優…

エコフィジックス

経済物理学の発見 (光文社新書)光文社 2004-09-18売り上げランキング : 42255おすすめ平均 なかなか面白い経済学、物理学の素養の無い人にはすすめられない非線形経済学の誕生史Amazonで詳しく見る by G-Tools最近「株」が流行っている。株に限らず、お金の…

経済学賞に米国人ら2氏 ゲーム理論を確立

ノーベル経済学賞が決定した。 スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2005年のノーベル経済学賞を、ヘブライ大学のロバート・オーマン教授(75)=イスラエル・米国の二重国籍=と、米メリーランド大学のトーマス・シェリング教授(84)に授与すると発表し…

囚人のジレンマ

有名なゲーム理論のお話。将棋好きの方は、こういうテーマに興味を引かれるのではないだろうか。将棋好きかつ理系の人だけかな?とりあえず紹介しておく。 囚人のジレンマ(しゅうじんのじれんま)は、ゲーム理論や経済学において、個々の最適な選択が全体と…

4割打者論

デザインを変更し、自分の過去のエントリーを眺めていたところ、「数学」カテゴリーの「ベーブルースと正規分布」の話がストップしていることに気づいた。 2004/03/24「メジャー競技とマイナー競技」 2004/04/01「ベーブルースの時代と正規分布」 2004/04/15…

戦略的思考

id:mozuyamaさんの8/10のダイアリーで取り上げられていた下記の記事が大変参考になりましたので、こちらでも紹介させていただきます。 「Science secret of grand masters revealed」 「【記事】 グランドマスターの科学的秘密が明らかにされました」(上記…

フラッシュアニメーション基礎講座

あるオブジェクトを、スタート位置からゴール位置に動かすときの基本的な方法について紹介しておく。わかりやすいようX座標のみについて考える。 現在のオブジェクトの位置をthis._xと呼ぶことにし、これをゴール位置(座標goalPos)に移動させたい場合、フ…

続・ベーブルースの時代と正規分布

前回の続きを少し。 ベーブルースは、打高投低の時代だからホームランを打ちまくったわけではない。2位が僅差で続いているわけでもなく、ぶっちぎりなのである。 当時の野球は、スポーツとして成熟していなかった。選手層も薄い。大投手がいれば、どうしよ…

ベーブルースの時代と正規分布

だいぶ間が開いてしまったが、昔と今のメジャーリーグの比較について。 ベーブルースの時代は本塁打が出にくくリーグ全体の本塁打率は100前後で、2位に35本差を付けて本塁打王を獲得したシーズンもあり、ある意味すごいですが、マグワイアは誰よりもた…

メジャー競技とマイナー競技

競技人口が多く成熟した競技と、そうでない競技とでは、どのような差が生じるか。例えば、昔のメジャーリーグと現在のメジャーリーグをテーマとして考えてみたい。時間がないので、とりあえず問題提起のみ。続きは次回。

確率の小話

何かの数学の本(確率に関する本だったか)に書いてあったコラムが、以下のようなお話。よく覚えていないので、文章自体は自分で作った。オチは引用。 とある大通りに面した家にいる二人が話をしている。片方の男が言った。「今から一時間以内に100人以上…

続・さいころ

前回の「さいころの話」の続き。 一般的に、さいころは1から6までの数字が均等な確率、すなわち1/6の確率で出るものとされている。実際、この「仮定」が確実に成り立つのならば、1回目にさいころを振ったとき何の数字が出ようが、2回目はその数字とは…

さいころ

今、さいころを振ったら「1」が出たとする。「次に出る目をかけてください」と言われたら、あなたならどうする? プロのばくち打ち的には、「1」をかける(本当の話)。なぜなら、「そのさいころが1が出やすい」可能性があるからである。 さいころを5回…