将棋の神様〜0と1の世界〜

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」&「チェスクロイド」作者がおくる、将棋コラム

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コンピュータ

マルチタッチに対応した「AI将棋 Version17 for Windows」発売

AI将棋 マルチタッチに対応したコンピュータ将棋ソフト「AI将棋 Version 17 for Windows」が発売になった。AI将棋 Version 17 for Windows DVD版イーフロンティア 2009-11-27売り上げランキング : 3977おすすめ平均 バランスのとれお薦め将棋ソフト多機能で…

「将棋と科学」公開対局:人類、屈辱の勝利

おことわり 本エントリーのタイトルは、あえてセンセーショナルなものとしています。 実際には、会場はずっと和やかでしたし、関係者の方々も和気あいあいとしていました。 解説の勝又清和六段は、コンピュータ将棋のあまりの強さに「いや〜、開発者の方々は…

第22期竜王戦第3局:将棋ボット三強による終盤の読み筋まとめ

渡辺明竜王、△7九銀の絶妙手で勝利 既報の通り、第22期竜王戦第3局において、渡辺竜王が勝利し、対戦成績を3勝0敗とした。 -第22期竜王戦中継/TOPページ- 将棋の渡辺明竜王に森内俊之九段が挑戦する第22期竜王戦7番勝負の第3局が、10日から京都…

コンピュータ将棋関連の講演会を2つご紹介

いつか紹介しよう考えていたのが10月中頃。気付いたら、あっという間に11月4日になっていた。今更ながら紹介しておこう。 統計数理研究所公開講演会「最強人工ゲームプレーヤーで名人に勝つ!!」 明日11月5日、Bonanzaを開発した保木邦仁氏らが講演する講演…

電子工作リファレンスアプリ

駒割り計算ができるページなんて単純すぎて作るまでもない、と思ってしまいがちだが、下記のようなアプリを見ると、何でもありだな、とりあえず作っておくか、と考えを改め直すことができる(笑)。ほんとよく作るなぁ。MAKE: Japan : iPhoneの電子工作リフ…

駒割り計算ができるページを新設

駒割り計算 「三間飛車のひとくちメモ」内に、駒の枚数を入力するだけで駒割りを計算できるページ「駒割り計算」を新設した。 2009/10/20のエントリー「竜王戦:形勢判断ボード・改案」を書いた際に、駒割り計算が面倒で、駒数を入力すると総得点を返すExcel…

竜王戦:形勢判断ボード・改案

形勢判断ボード 「形勢判断ボード」とは、第22期竜王戦の中継ブログ「竜王戦中継plus」の中に掲載されていたグラフ(下図)のことだ。竜王戦中継plus: 78手目△4四銀上の局面 自宅解説棋士の見解 via kwout中継スタッフの方々の、中継をより良くしていこうと…

Twitterに大槻将棋ボット登場、そして文殊ボットへ

大槻将棋 GPS将棋ボット、ボナンザボットに続き、Twitterに「大槻将棋 (otsuki_shogi)」ボットが登場した。「大槻将棋」は、今年行われた第19回世界コンピュータ将棋選手権において、GPS将棋(優勝)に次ぐ準優勝を果たしたコンピュータ将棋だ。 参考URL 大…

LEGOマインドストームで詰将棋を解きたい

LEGOマインドストームで数独を解く LEGOマインドストームで作ったロボットが数独を解く動画がこちら。 わざわざ1マスずつスキャンしていく細かい動きがすごい。性能の良いカメラで、引きの映像を撮影して一発でスキャンする方法のほうが断然速いだろうが、L…

Twitterにボナンザボット登場

GPS将棋につづき、ボナンザも 「ボナンザロボット」(人型ロボットが想起される)ではありません。「ボナンザボット」です。念のため。2009/07/24に「TwitterにGPS将棋ボット登場」というエントリーを書かせていただいた。すると今度はボナンザ*1のボット*2…

「柿木将棋 for iPhone」動画レビュー

「iPhone 3GS」を購入 私事だが、先月iPhoneを購入した。 あれ?と思われた方がもしかしたらいらっしゃるかもしれない。そう、2009/07/05のエントリー「大画面タッチパネル液晶ガジェットを床に敷いて将棋を指したい」などで、「Android*1アプリ開発中」と私…

TwitterにGPS将棋ボット登場

「Twitter」とは? まず、「Twitter」について簡単に紹介しておこう。 Twitterはブログとチャットを足して2で割ったようなシステムを持つ。 各ユーザーは自分専用のサイト(ホーム)を持ち、「What are you doing?(いまなにしてる?)」の質問に対して140文…

大画面タッチパネル液晶ガジェットを床に敷いて将棋を指したい

実現が近い「床平面置き大画面タッチパネル液晶デバイス」 現状PCでは、垂直方向に立てられたモニタに将棋盤を映し、マウス(携帯では十字キーと決定キー)で操作しているのが一般的だ。 これがより現実の将棋に近づくと面白いかもしれない。具体的には、床…

「Binary Hacks」の表紙に、囲碁盤が描かれている

2006/11/14の書籍なので今更ではあるが、紹介しておく。 「Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選」(オライリー・ジャパン社)の表紙に、下図の通り囲碁盤が描かれている。Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選高林 哲 鵜飼 文敏 佐藤 祐介 …

チェスの世界観が、「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」のモチーフとなっている

現在「TSUTAYA」でレンタル半額キャンペーンが行われている、「ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ〈ファースト・シーズン〉」。ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉 コレクターズ・ボックス [DVD]ワーナー・ホー…

チェスの駒を持って動かす「Chess Playing Robot」

「Maker Faire」 2009/05/30,31、アメリカのサンマテオというところで、ものづくり野郎の祭典「Maker Faire」が行われた。映像から察するに、その規模は本当にすさまじい。2009/05/23,24に八王子で行われた「Make: Tokyo Meeting 03」とは文字通り桁違いだ(…

対局時計を自作(5)「秒読み対戦に対応」

2人用に対応。9999秒の秒読みに対応。 2008/12/26のエントリー『対局時計を自作(4)「2桁の秒読みに対応」』以来、約4ヶ月ぶりに自作対局時計の機能を向上させた。 7セグLED表示とボタンが正式に2人用になった。また、動画では30秒の秒読みとしている…

AR技術でなるぞうくん(from ハチワンダイバー)を再現(1)

「AR」とは 「AR」(Augmented Reality)をご存知だろうか。最近各所で結構話題になっている気がする。 拡張現実(かくちょうげんじつ)とは現実環境にコンピュータを用いて情報を付加提示する技術、および情報を付加提示された環境そのものを示す。英語表記…

ボナンザクローンが将棋の神様となる日は来るのか

保木邦仁氏、ボナンザのソースファイル一式を公開 2009年1月、コンピュータ将棋界に衝撃が走った。今さら説明は不要だろう、あの「ボナンザ」のソースファイル一式が公開された。 第19回コンピュータ将棋選手権使用可能ライブラリ 開発者名 : 保木邦仁 ライ…

「小宇宙」の成り立ちをたった1分で鑑賞しよう

大陸の成り立ちを鑑賞しよう 「IDEA*IDEA」様にて、地球の大陸の変化をシミュレーションした動画が紹介されていた。 4億年前から地球の大陸がどう変化してきたかをシミュレーションした映像がありました。現在の大陸構成にいたるまでの過程、そしてこの後ど…

対局時計を自作(4)「2桁の秒読みに対応」

99秒までの秒読みに対応 開発が思うように進まず、前回(12/14のエントリー参照)からの進歩としては、2桁の秒読みに対応できただけ。 「デンシ電気店 ヤフーショップ」というところから、ダイナミックドライブ用配線済みの4桁7セグLED「LED/E3-4040CHR2…

対局時計を自作(3)「ブザー音追加」時点のスケッチ公開

(2)で述べたように、「ブザー音追加」時点のスケッチを公開しておく。 pin13のHIGH/LOWをブザー音に利用。 次は、ダイナミック駆動用に配線済みの7セグLEDを購入し、2桁(99秒)までの秒読みに対応できるようにしたい。

対局時計を自作(1)「10秒将棋対応」

最近、「Arduino」を使って対局時計を自作して遊んでいる。実は電子工作に取り組むこと自体初めてだ。先月8日、id:takkawとid:oshixに「Make: Tokyo Meeting 02」というイベントに誘われて行ってみて、電子工作に開眼した。で、何を作ってみようかと考えて…

対局時計を自作(2)「ブザー音追加」

前述の(1)以降、ブザー音追加があっさりとうまくいったのでアップしておく。ジャンパーワイヤーに隠れていて全然見えないが、7セグLEDの右隣にブザー部品を追加している。 ケータイの貧弱なムービー撮影機能を使って記録したためか、音がかなり歪んでい…

デジタル「将棋」ネイティブ度チェック

デジタルネイティブ度チェック 先日(2008/11/10)、NHKで「digital natives デジタルネイティブ〜時代を変える若者たち〜」という番組をやっていた。なかなか興味深い内容だった。以下のサイトに「デジタルネイティブ度チェック」という面白いコーナーがあ…

App Storeのチェスゲームアプリ覚書

2008/02/09のエントリー「ネットワーク対戦将棋アプリ構想雑記」にて、「App store*1上にはまだまともなチェスアプリは無い」、と述べた。あれから9ヵ月。不十分な点はまだあるものの、かなり良いチェスアプリが出てきているようだ。 Chess With Friendsで…

シンプル電子楽譜を見て思うこと

バッハの電子楽譜 私は普段クラシック音楽を全く聞かない。「のだめカンタービレ」をテレビで見たときは、聞き始めようかな、と思ったものだが、結果的には何も変わらなかった。だが今、本を読みながら何故か突然「BGMにバッハでも聞くか」と思い立ち、Youtu…

100年インタビュー(ゲスト:羽生四冠)でコンピュータ将棋の話、とその考察

「100年インタビュー − BSオンライン」2008年10月、ゲストに羽生善治名人をむかえたインタビューの中で、コンピュータ将棋に関する話があったようだ。 番組を見ていない私は、本当に将棋ファンそして将棋ブロガーなのか、という自己嫌悪はさておき・・・*1。…

ネットワーク対戦将棋アプリ構想雑記

たとえば2つのチェス・アプリを例に考えてみよう。どちらもマルチプレイヤー・ゲームをサポートしていないし、iPhone以外の端末上のプレイヤーと戦う機能もない。その場にいる友達とチェスをすることができる。ただそれだけだ。たとえば、遠く離れたワシント…

マルチタッチ技術と将棋ゲーム

「マルチタッチ技術」の画期的実用例に期待 LUNARR高須賀宣氏とUEI清水亮氏の対談より。 マルチタッチの処理ってやっぱりけっこう大変で、5点同時に認識できるんだけどいったいそれで何をしたらいいの? とか。手の向きを判別する手段にしたり、手の重心を求…